橋梁構造物

錦冬橋

写真出典:「北海道のコンクリート橋 第6集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)

構造物名 錦冬橋
構造形式 PC3径間連続ラーメン箱桁橋(一部波形鋼板ウェブ)
構造諸元 橋長 279.0m
支間 92.0+84.0+100.0m
発注者 北海道 札幌土木現業所(現:空知総合振興局札幌建設管理部)
設計者 (株)ドーコン
施工者 鹿島建設・三井住友・日本高圧コンクリートJV
所在地

夕張市 43°01′16″N,141°56′53″E

路線 主要道道札幌夕張線
完成年 2008年(平成20年)
概要

 本橋は、札幌市を起点とし長沼町・由仁町・栗山町を経由し夕張市へ至る主要道道札幌夕張線の地すべり地帯の谷間に計画された3径間連続PCラーメン橋である。

 本橋の特徴として、橋脚基礎を地すべり斜面を避けて設置したため、中央径間長(84.0m)より側径間長(A1側92.0m、A2側100.0m)が長くなっていることである。そのため、発生する曲げモーメントのバランスが悪くなるため、 側径間部に軽量化となる波形鋼板ウェブ形式を用いた内外ケーブル併用のPC 箱桁橋を採用し、さらに中央径間の桁内にカウンターウェイトを設置することによって曲げモーメントのバランス改善を図り、また中央径間を先行併合することにより、側径間部の吊り支保工施工を可能とし、架設時の地すべりによる影響を回避している。

 上部工の側径間の一部に採用された波形鋼板ウェブにより、自重軽減、アコーディオン効果によるプレストレス導入効率の向上、波形加工によるせん断耐力の向上、ウェブ部分の施行合理化が図られた。また,維持管理性向上のため、波形鋼板ウェブに耐候性鋼材を採用した他、外ケーブルにはグラウト不要のエポキシ被覆鋼材、床版横締めにプレグラウトPC鋼材を採用している。

引用文献:「北海道のコンクリート橋 第6集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)
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