橋梁構造物

北郷高架橋

写真出典:「北海道のコンクリート橋 第2集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)

構造物名 北郷高架橋
構造形式 ①PC3径間連続2主版桁橋
②PC4径間連続2主版桁橋
③PC5径間連続2主版桁橋
構造諸元 橋長 (上り線)526.0m、(下り線)535.5m
支間 ①(23.6+24.2+23.6)m、(18.5+19.2+18.5)m
   ②(23.7+2@24.2+23.7)m
   ③(22.5+3@23.0+22.5)m、(23.7+3@24.2+23.7)m
発注者 日本道路公団 札幌建設局
施工者 ピーエスコンクリート・住友建設共同企業体
所在地

札幌市 43°03′05″N,141°25′50″E

路線 北海道樅貫自動車道函館名寄線
完成年 1985年(昭和60年)
概要

 本橋の特色は、日本道路公団が建設、管理する高速道路橋の構造形式としてPC連続2主版桁橋を採用し、施工法を大型移動支保工による分割施エとして、冬期聞も施工を行ったことである。

 2主版桁橋とは床版と2本のソリッドなウェブで構成される構造で主桁間隔が広く、床版張出し長の大きなシンプルかつスレンダーな断面形状を有する橋梁である。

 本工事の施工に当っては、当区間の両側に国道274号(通称札幌新道)がすでに供用されているため、一般車両への交通安全対策、桁下空間の制約条件、労務の省力化及び急速施工と安全等を考慮して移動支保工を採用し、延長535m(45径問)を1径間毎の分割施工により行い、工法の利点を最大限に活用して冬期間も工事を継続した。

 冬期施工に当っては、品質管理に留意し、養生設備として移動支保工に鉄骨上屋を配置して外気の遮断を行い、給熱方法は温風暖房機(75,000kcal/台)を4台使用し、スパイラルダクトによって上屋内温度の均一性をはかり、養生温度はプレストレス導入時のコンクリート圧縮強度を290kg/cm2確保できるように12℃を目標温度とした。

 なお、本橋は昭和61年度の土木学会北海道支部の技術賞を受質した。

引用文献:「北海道のコンクリート橋 第2集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)
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