橋梁構造物

北郷通こ線橋

写真出典:「北海道のコンクリート橋 第6集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)

構造物名 北郷通こ線橋
構造形式 8径間連続鋼・PC混合箱桁橋
構造諸元 橋長 282.0m
支間 28.0+32.0+36.0+60.0+4@30.0m
発注者 札幌市
設計者 ドーコン・建基・開発・東工JV
施工者 岩田・杉原・ドーピー・スミセキ・日栄JV、岩田・ドーピー・日栄JV
所在地

札幌市 43°03′24″N,141°24′37″E

路線 都市計画道路 3・4・179 北郷通
完成年 2008年(平成20年)
概要

 本橋は、緊急対策踏切である「北郷通り踏切」による慢性的な交通渋滞解消を目的に計画され、現道の交通機能を確保しながら施工された都市内高架橋で、JR 函館本線を横断し、橋長282m、最大支間60m を有する。橋梁形式は、8径間連続の桁橋であり、中央計画部である鉄道高架区間を鋼床版箱桁、両側径間部はPC箱桁とし、支間中間部で連続させた鋼PC橋梁混合橋である。

 本橋は、中央径間(JR横断部)の支間長が側径間と比べて長いため、重量が軽くて架設時の施工性に優れた鋼箱桁と、重量が重いPC箱桁を組み合わせた混合形式が採用された。混合橋の採用にあたっては、北海道内では初めての形式であるため、角田與史雄北大教授を座長とする技術検討委員会を設け、技術的諸問題を検討している。

 本橋の特徴は、鋼桁とPC桁間の接合面および鋼殻セル内にスタッドやPBL等のずれ止めを設けず、せん断力の伝達を、鋼-コンクリート間の摩擦力に期待した「支圧接合方式」を採用した点にある。本形式は、接合構造の簡略化や施工性の向上が図れる反面、応力伝達に摩擦力に期待した事例が極めて少ないことから、FEM 解析と模型実験を行い、構造の妥当性を検証した。

引用文献:「北海道のコンクリート橋 第6集」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)
PAGETOP