ダム構造物

金山ダム

写真出典:「北海道におけるコンクリートダムの歴史」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)

構造物名 金山ダム
構造形式 中空重力式コンクリートダム
目的 洪水調整、かんがい用水、上水道用水、発電
構造諸元 堤高57.3m、堤頂長288.5m、堤体積220×10³m³、湛水面積920ha、総貯水量150,450×10³m³
事業者 北海道開発局
設計者 北海道開発局直営
施工者 鹿島建設(株)
所在地

南富良野町 43°07′47″N,142°26′35″E

水系/河川 石狩川/空知川
完成年 1967年(昭和42年)竣工
概要

 金山ダムは、堤高57.3m、堤頂長288.5mの北海道唯一の中空重力式コンクリートダムである。この型式のダムは、重力式コンクリートダムの内部を空洞にしたものであり、コンクリート量は少なくなるが、構造が複雑で型枠面積が大きくなるので、セメントが高価で人件費が安い時代にはコスト縮減となった。しかし、同じ高さの重力式と比べて基礎地盤に生じるせん断応力は大きくなる。

 1959年度に「河川総合開発事業調査」が認められ、1960年度に「特定多目的ダム法」の北海道適用第1号ダムとして実施計画調査に着手した。基礎岩盤が比較的良好な輝緑凝灰岩であり、荷重が集中しても十分な強度を保持しているので、重力式に比べてコンクリート量を23%節減できる中空重力式が選択された。建設当時はセメントが高価で人件費が安かったので、型枠面積が大きくともコンクリート量を少なくでき、工期短縮とともに建設費を十分軽減することができた。

 置換率が55%の高炉セメントを使用した。高炉スラグの粉末度を3,000±200 cm2/grに、無水硫酸SO3を2.5±0.2%に変更して、長期強度の抑制および初期水和熱の低減を図った。以後、ダム用高炉セメントとして多くのダムに使用された。

引用文献:「北海道におけるコンクリートダムの歴史」(北海道土木技術会コンクリート研究委員会)
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